[第6回]LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著

「LIFE SHIFT」100年時代の人生戦略  リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社
従来の3ステージ型ライフプランよ さようなら!
『若さと柔軟性、遊びと即興、未知の活動に前向きな姿勢』よ こんにちは!

はじめに

70代になって、自分のこれからの人生を改めて考えていた時に出会った本がこれでした。
スモールビジネスの社長を71歳で引退し、家庭のことに専念しながら、長年のビジネス人生の後の70代の在り方を模索しておりました。老人クラブに“どっぷり”も、違和感を感じるし、かといって、前半生のビジネス人生のごとく、バリバリビジネスも、もうやりたくないしできません。

そんなときにこの本出会いました。まさに今の私が悩んでいることに対する指針となるものがあるではないですか!
100年時代の到来は、今中学生の私の孫の世代が迎えるようです。孫の時代は多分私が今感じていることが相当整備されて、予め現役時代に準備をして、70代を迎えることになるとは思います。
それを私達が今のうちから模索しておくことは、これからの人たちにとって、大変有意義なことではないかと思うようになりました。更にこれからの時代は、70代になっても楽に運営できるビジネスを持つべきというのが私の持論ですが、この点に関しても非常に後押しされる内容がありました。この点がこの本を今回掲載した理由です。
「おわりに」でも、述べたいと思いますが、私が提唱する「70代でも楽に運営できるシンプル&ライト&持続可能&売却可能なビジネス構築の裏付けになる本です。
いちばん変わることは、今までのビジネス人生の常識である「教育→仕事→引退」モデルが崩壊することです。日々の時間の使い方、生活資金のことを考えると容易に想像がつきます。
その点について、どうあればよいかを検証しており、その辺を次にまとめてみました。

本文

なぜ100年ライフになると言えるのか?

センテナリアン|100歳以上の人の意
        現在日本6万1000人以上で世界トップ
        国連推計 2050年までに100万人突破見込み

このことから、今50歳未満の日本人は、100年時代を過ごすつもりでいたほうがいいという結論です。
長寿の原因|(過去)乳幼児死亡率の改善
      中高年の慢性疾患、特に心臓血管系の病気と癌の対策が進んだことが主な原因で、
      更に今後、高齢にまつわる病気の克服が進歩することにより、センテナリアンは増えると予想される。
      寿命の上限について。悲観論者と楽観論者があるが著者たちは楽観論者に近く、
      この本では110歳~120歳くらいまで上昇し続け、この後延びは減速すると予想している。
 

100年時代になるとどう変わるのか?

健康な期間が延び、不健康な期間は短くなると予測している。
なぜなら、現在進行形で、高齢者の健康を改善することを目指して、イノベーションが進められているからである。
過去の資金計画は通用しない。
具体的には、教育→仕事→引退のモデルは崩壊する。
つまり、60歳あるいは65歳定年で、以後は年金生活で老人クラブ活動を。というプランでは悲劇が待っているということになる。
具体例として、本書では72才のジャック 46歳のジミー 19歳のジェーンのライフプランの例で試算しているので、詳細は本書の58ページ~85ページをご参照願いたい。
結論から言うと、3ステージ型仕事人生にさようならすることだと言っています。
つまり発想の転換が必要であるということです。

具体的には“オンディーヌの呪い”からの脱却が必要。

【フランスの寓話】妖精のオンディーヌは、いびきをかいて眠りこけている夫のパレモンが不貞をはたらいたことに気づいた。
怒り狂ったオンディーヌは、夫に呪いをかけた。
起きている間は生きていられるが、眠ればその瞬間に死ぬ、という呪いだ。パレモンはこれ以降、目を閉じることを恐れて、一瞬の休みもなしに動き続ける羽目になった

雇用環境が大きく変貌する
人口構成の影響・環境と持続可能性を取り巻く環境問題等により、産業の変化や新陳代謝を多く経験することになる。
具体的には、大企業の周囲に多くの中小企業や新興企業が集まる形態が増えるだろう(いわゆるビジネスのエコシステム)と予測しています。
最近の例では、「ギグ・エコノミー」や「シェアリング・エコノミー」が挙げられます。
エコシステムは収入源をもたらすだけでなく、仕事と私生活も後押しできる、 雇用なき未来がやってくるかもしれないと言っています。 
だとすれば、どんな生き方になるのかというと、
一文で言えば
従来の3ステージ型ライフプランよ さようなら!

エクスプローラー|インディペンデント・プロデューサー|ポートフォリオ・ワーカ-よ こんにちは!
マルチステージの到来
 エクスプローラー         :探検者
 インディペンデント・プロデューサー:独立生産者
 ポートフォリオ・ワーカー     :さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる

ということです。

若々しく生きる年数が長くなる
エイジとステージが切り離される結果、年齢と若さはマッチングしなくなる。
このようなマルチステージに対応していくのに必要なことは、
『若さと柔軟性、遊びと即興、未知の活動に前向きな姿勢』である。
これらのことについて、冒頭のジャック(72才) ジミー(46才) ジェーン(19才)の人生をシミュレーションしながら、解説しています。詳細は本書をご参照ください。

どう対処すればよいのか?

・基本的には、人間にしかできないことに注目する。それは次の2つである。
①複雑な問題解決に関わる能力
②対人関係と状況適応能力

・具体的対策項目として
お金の問題
①新しいお金の考え方を身につける
 1つは金融リテラシー(お金に関する知識・判断力)を習得し、ポートフォリオをマネジメントし、コストに注意を払うこと。
②お金に関するセルフ・コントロール能力を身につける
 私見ですが、これは頭では解っていても、実行することは難しいですね。
 それは日々私たちが自分の欲望と向き合っているので、ご理解いただけると思う。
 でも、未来の世界は自分以外この点については守ってくれないから、自己責任で対策しなければならないということなそうです。

時間の問題
長寿化で増えた時間をどのように過ごすか。ライフプランのような長いスパーンの時間もあるが、ここでは日常の月単位、週単位、日単位、時間単位、分単位の時間に注目したい。
時間の使い方は社会環境によって決められるのであって、自分の力でコントロールできるものではないと考えるべき。
一日の労働時間、1週間の勤務日数、週末の有無、一年間の休日の数、余暇時間の長さは、時代とともに変わってきたし、今後も変わり続けるだろうと言っています。
 
誰もが一日24時間等しく与えられているわけですが、経験する時間に人それぞれで違いが生じる。
従って、お金の問題と同じく、時間の問題も、自分で決めるようになるので、今のようにはいかないことを自覚する必要がある。
そこで100年ライフの時間配分はどうなるかというと
 『労働時間を減らし、休暇を増やす』
 『個人と企業の衝突』
 『時間の構成に関する多様性が増す』
といったことが挙げられる。

新しい余暇の過ごし方
レクリエーション(娯楽)ではなく、リ・クリエーション(自己再創造)に時間を使うようになる。

私生活の変化
・夫婦やパートナー同士の関係はより長期のものになるので、これまで以上に柔軟性が必要になる。
・祖父母や曾祖父母等と同居する多世帯同居が望ましい家庭生活とされるだろう。

終わり

どうしてか?という詳細を本書に任せた箇所をあることをご了承ください。
この本の中心的に言いたいことを集約すると
人生のあらゆる場面で、多様性が増すために今以上に自らの責任で選択しなければならないことが必要となる。
「自分のライフプランに、時間の使い方に、自己主体感をもって、考えていく必要がある」
ということである。つまり、従来のように、公務員になって、定年までつつがなく働き、しっかり退職金を受取り、高い年金で余生を暮す考え方は通用しなくなるということです。もちろん、明日から直ぐにということはないそうですが。平均寿命は今の10代の子供たちは老年になる頃に110才から120才にあると予測しています。平均寿命はそれだけゆっくり、進むので準備時間は充分あるということです。
だから、私たちは今のうちに、孫たちへの遺産を残す役割を担っているのではないでしょうか?
遺産とはお金のことではなく、充実人生を過ごす手立てのことです。考え方、ノウハウを残すこと、そして私たちの生き様を残すことが後世にの代に大きな財産になると思います。

本書でも様々な仕事人生の過ごし方が記されています。が私が考えていることは、前半生のビジネス人生を65才くらいでまでにはリタイアし、後半生は自分の理想とするビジネス構築して充実人生をおくるライフプランはどうでしょうか?と提言しています。
70代にもその年代に相応しいビジネスを持つとすべてのバランスが取れるのではないかとの結論に至りました。
今後劇的な変化にと向き合わなければならなくなるが、それにも柔軟に対応していけるしなやかなビジネス構築法が充実人生をおくるカギだと強く感じているところです。
理想のビジネスは「シンプル&ライト&持続可能&売却可能なビジネス」であり、具体的方法についてご提供する段取りを取っているところです。
詳細は私のWEBサイトをご参照いただきたいと思います。
この本は今後の私のビジネス構築法の根底になるものなので、ここに掲載しました。
私が申し上げることで、ご不明な点ある場合は、この本を開いてご参照いただければと思います。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

新品価格
¥1,944から
(2018/1/17 10:40時点)